マクニカネットワークスは8月6日、エンドポイントでの脅威検索プラットフォームを提供する米Taniumと販売代理店契約を締結したと発表した。この契約によりマクニカは今後、Tanium製品の一次販売代理店として日本国内展開を進めていく。
Taniumのソフトウェア「Tanium Platform」は、エンドポイントの端末間で情報を伝達する“ダイナミックチェーン”という堅牢なリレー方式を採用、大規模ネットワークの端末情報を瞬時に収集し、リアルタイムで情報を取得するという。この方式を活用することで、ほかのセキュリティ機器が検知した情報をもとに数十万台の端末から、感染した数台の端末をリアルタイムに特定できるという。
Tanium Platformの特徴(マクニカ提供)
Tanium Platformでは感染端末の隔離、プロセス切断、ファイル削除といった対策も可能。これにより、企業のセキュリティ部門にとって困難であったインシデントの原因特定から対策という流れを迅速に展開でき、標的型攻撃が完了する前にリアルタイムにエンドポイントを保護するとしている。
パッチ適用状況をリアルタイムに管理し、ユーザー部門が無許可でインストールしたアプリケーションを検知できることから、インシデントレスポンスを軸としながら、エンドポイントの脅威検索プラットフォームとしてITオペレーションやコンプライアンス強化のために利用可能とも説明する。
マクニカネットワークスは、日本国内で唯一選ばれた戦略的な一次販売代理店となり、二次販売代理店とともにTanium Platformを日本国内へ展開していくと説明する。
Taniumは、IBMのTivoliに製品を提供したBig Fixという会社のメンバーが2007年に設立したソフトウェアメーカー。“エンドポイントの検知、可視化、コントロールを15秒で実現する”という独自のメッセージを掲げ、すでに米国では革新的として知られているという。