Symantecは米国時間8月11日、ストレージ事業Veritasを投資会社Carlyle Groupに売却すると発表するとともに、会計年度2016年第1四半期の決算(7月3日締め)を明らかにした。
純利益は1億1700万ドル、1株あたり利益は17セントとなり、非GAAPベースでは1株あたり40セントの利益を計上した。売上高は14億9900万ドルだった。
金融アナリストの予想は1株あたり利益は43セント、売上高は15億3000万ドルであり、これを下回った結果となった。
Symantecの最高経営責任者(CEO)Michael Brown氏は声明で「為替相場の変動と2014年6月の四半期は1週間長かった」ことを考慮すると、実質的には売上は前年同期から横ばいだと主張した。それでも、17億3500万ドルを売り上げた前年同期と比較すると、14%の減収となった。
今四半期については、金融アナリストは非GAAPベースで1株あたり利益が45セント、売上高は15億4000万ドル程度と予想している。
Symantecの見通しはより控えめで、売上高は14億8500万〜15億2500万ドル、1株あたり利益は40〜43セントとしている。
Symantecは、ストレージ事業のVeritasを80億ドルでグローバル資産管理企業のCarlyle Groupに売却することも、あわせて発表した。
「Veritasの売却について最終合意に至ったことは、Symantecにとって重要な転換点となる」「Symantecは年内に10種類以上のエンタープライズ向けセキュリティ製品をリリースする強いパイプラインを持っており、世界最大のサイバーセキュリティ企業としてのリードを拡大する」とBrown氏は述べている。
2014年10月、SymantecはeBayやHewlett-Paackard(HP)などが次々と事業分割を発表する中、以前から憶測のあったVeritasの切り離しを正式に明らかにした。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。