サイバー攻撃の被害が深刻化している。モバイル環境の普及で、エンドユーザーが利用するアプリケーションの数や端末数が増加傾向にあり、こうした被害を食い止めるために、新たな認証の仕組みがにわかに求められるようになってきた。
パスワード認証の限界――エンドユーザーからすれば、さまざまなパスワードを覚えきれないということになり、管理者は定期的なパスワード変更をエンドユーザーに求め、それを管理していくという煩雑な作業に直面する。
日本年金機構による大規模な情報漏えいをはじめ、最近の被害の多くが「認証の限界」を突かれたものになってきている。
すでに「パスワードでの認証は限界に来ている」――。ZDNet Japanは、認証を中心にしたセミナーを9月16日に開催する。
Windows 10の認証機能にも注目
基調講演を、パスワード認証の今後について、深く研究しているHASHコンサルティングの代表取締役社長、徳丸浩氏が務める。徳丸氏は、パスワード認証の限界というテーマを受け、それが今後どこまで持ちこたえられるのか、さらにポストパスワード認証の姿について展望する。
特別講演には、クラウドセキュリティ研究所の所長を務める株式会社ディアイティの河野省二氏が登壇。これまで、バラバラに構築されてきたID管理やID統制、ログの統制管理、事故検知、デバイス管理といったセキュリティ対策を、統合して運用することの難しさを見てきたという河野氏。
問題解決の糸口として、例えば先日登場したWindows 10の認証機能に注目しているという。Microsoftの視点ではなく、セキュリティの専門家という立場から、新たな認証機能などを解説する。全体を通じて、企業規模に関係なく導入できる認証基盤について、議論する予定だ。
さらに、具体的な解決方法について、日本セーフネット、ソリトンシステムズ、パスロジ、EMCジャパンRSA事業部、富士通が、ユーザー企業の認証対策をより具体的な視点を交えて紹介していく。
認証基盤を固め、セキュリティ対策を万全なものにしようとする企業の担当者にとって、必要な情報を全方位から得られる貴重な機会になる。奮ってご参加いただきたい。申し込みはこちら(入場無料)から。