クラウドとS/4HANAがけん引、好調に終わったSAPのQ3決算

Steve Ranger (ZDNet UK) 翻訳校正: 編集部

2015-10-21 13:01

 欧州最大規模のソフトウェア企業である独SAPは現地時間10月20日、2015会計年度第3四半期(9月30日締め)の決算を発表した。クラウドの売上高と「SAP S/4HANA」が好調だった。

 SAPは、第3四半期のクラウドサブスクリプションとサポートからの売上高が非国際会計基準(IFRS)ベースで前年同期比116%増の6億ユーロに達したと報告した。

 クラウドとソフトウェアの売上高は前年同期比19%増で41億2000万ユーロ、営業利益は16億2000万ユーロとなった。

 同社の最高経営責任者(CEO)、Bill McDermott氏は、この業績について「われわれの戦略が正しいことを示すものだ」とコメントしている。人事クラウド「SuccessFactors Employee Central」の顧客は1年で79%増の800を数え、顧客エンゲージメントソリューション「Customer Engagement and Commerce」は「2桁成長を遂げている」と報告している。

 SAP S/4HANAの導入は「引き続き増加」しており、第3四半期末時点での全世界・全業種の顧客数は1300を上回ったという。SAP S/4HANAにより「ポートフォリオ全体で強い成長が可能になった」としている。

 SAP Business Networkセグメントの総売上高は4億1200万ユーロに達した。前年同期比159%の増加となる。 Concurは買収以来の新しい事業チャンスに恵まれており、「大きな成長」を遂げていると述べている。

 Aribaネットワーク上での売買する企業は190万社、取引総額は7300億ドルに達しているという。旅費や経費の処理にConcurを利用するエンドユーザーは約3000万人、Fieldglassプラットフォームを利用する臨時労働者は170万人としている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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