Linuxをベースとしたクラウドソリューションとハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)ソリューションを展開するPenguin Computingは、同社が参加するOpen Compute Project(OCP)の仕様に基づいたHPCソリューションで使用する液体冷却システムの供給元としてAsetekを選択したと発表した。Penguinは同社のHPCサーバ製品「Tundra Extreme Scale(ES)」の標準コンポーネントとしてAsetekの「RackCDU D2C」液冷システムを採用することになる。
最初の発注は21台のラックマウント製品に対するものだ。これらの製品は、チップを直接冷却するというAsetekの液冷ループ技術を用いることで、1200を超えるコンピュートノードをサポートできるようになる。なお、Asetekは今後の3年間で、Penguinの既製のHPCソリューション製品で300台以上のRackCDUシステムが採用されると見込んでいる。
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これらのシステムは、OCPの仕様に基づいた世界最大級のHPCクラスタソリューションを実現するために用いられる見込みだ。このTundraシステムは、米国家核安全保障局(NNSA)における「Tri-Laboratory Commodity Technology System 1」(CTS-1)の要求に準拠するものであり、ローレンス・リバモア国立研究所とサンディア国立研究所、ロスアラモス国立研究所に設置される計画となっている。
ローレンス・リバモア国立研究所における、AsetekのRackCDUシステムを用いた過去の試験では、標準的な非液冷システムとの比較で、Asetekの主張通りの冷却性能と密度の増大を確認できたという。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。