EMCジャパン、「CloudBoost」などストレージをクラウドに拡張する製品を提供

NO BUDGET 田中好伸 (編集部)

2015-12-10 14:41

 EMCジャパンは12月8日、プライマリストレージやデータ保護ストレージをプライベートクラウドやパブリッククラウドとのシームレスに接続できる製品群の提供を開始した。

 「EMC CloudBoost 2.0」は、オンプレミスのストレージとパブリッククラウドのストレージをつなぐCloudBoostの最新版。データ保護ソフトウェア「EMC Data Protection Suite」や重複排除ストレージ「EMC Data Domain」がクラウドストレージへとシームレスに拡張できるようになった。税別価格は仮想アプライアンスが75万円から、物理アプライアンスが375万円から。12月8日から提供開始。

 「EMC DD OS 5.7」は、Data DomainのOSの最新版。容量管理の強化、セキュアなマルチテナント環境、シェルフの高密度構成などで総所有コスト(TCO)を劇的に削減できるという。税別価格は新規アプライアンス購入の場合112万5000円から。またはサポートされる既存のData Domainアプライアンスをアップグレードして利用できる。12月8日に提供を開始した。

 「EMC NetWorker 9」は、統合型バックアップリカバリソフトウェアNetWorkerの最新版。新しいユニバーサルポリシーエンジンを追加して、データの保存先に関係なくデータ保護のプロセスを自動化、簡素化する。税別価格は1Tバイトあたり118万7500円から。12月下旬以降提供開始予定。

 オンプレミスとパブリッククラウドのストレージを統合して管理する「EMC CloudArray」も機能が拡張された。ハイエンドストレージ「EMC VMAX」がパブリッククラウドのストレージサービスと接続できるようになった。

 仮想ストレージ基盤「EMC VPLEX」でクラウドティアリング機能が追加された。ミッドレンジストレージ「EMC VNX」がパブリッククラウドとプライベートクラウドの両方でデータを階層化(ティアリング)できるようになる。2016年第1四半期提供開始予定。

 「EMC CloudPools」は、スケールアウトNASの「EMC Isilon」とパブリッククラウドのストレージサービスをつなぐ。Micrsoft AzureやAmazon Web Services、Virtustreamのストレージを利用できる。


提供開始となった製品の位置付け(EMC提供)

 EMCジャパンは、これらの製品群でユーザー企業はパブリッククラウドサービスの俊敏性と無制限の拡張性、プライベートクラウドインフラストラクチャの管理性とセキュリティ性といったすべてのメリットを活用できるようになると説明している。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]