EMCジャパンは12月8日、プライマリストレージやデータ保護ストレージをプライベートクラウドやパブリッククラウドとのシームレスに接続できる製品群の提供を開始した。
「EMC CloudBoost 2.0」は、オンプレミスのストレージとパブリッククラウドのストレージをつなぐCloudBoostの最新版。データ保護ソフトウェア「EMC Data Protection Suite」や重複排除ストレージ「EMC Data Domain」がクラウドストレージへとシームレスに拡張できるようになった。税別価格は仮想アプライアンスが75万円から、物理アプライアンスが375万円から。12月8日から提供開始。
「EMC DD OS 5.7」は、Data DomainのOSの最新版。容量管理の強化、セキュアなマルチテナント環境、シェルフの高密度構成などで総所有コスト(TCO)を劇的に削減できるという。税別価格は新規アプライアンス購入の場合112万5000円から。またはサポートされる既存のData Domainアプライアンスをアップグレードして利用できる。12月8日に提供を開始した。
「EMC NetWorker 9」は、統合型バックアップリカバリソフトウェアNetWorkerの最新版。新しいユニバーサルポリシーエンジンを追加して、データの保存先に関係なくデータ保護のプロセスを自動化、簡素化する。税別価格は1Tバイトあたり118万7500円から。12月下旬以降提供開始予定。
オンプレミスとパブリッククラウドのストレージを統合して管理する「EMC CloudArray」も機能が拡張された。ハイエンドストレージ「EMC VMAX」がパブリッククラウドのストレージサービスと接続できるようになった。
仮想ストレージ基盤「EMC VPLEX」でクラウドティアリング機能が追加された。ミッドレンジストレージ「EMC VNX」がパブリッククラウドとプライベートクラウドの両方でデータを階層化(ティアリング)できるようになる。2016年第1四半期提供開始予定。
「EMC CloudPools」は、スケールアウトNASの「EMC Isilon」とパブリッククラウドのストレージサービスをつなぐ。Micrsoft AzureやAmazon Web Services、Virtustreamのストレージを利用できる。
提供開始となった製品の位置付け(EMC提供)
EMCジャパンは、これらの製品群でユーザー企業はパブリッククラウドサービスの俊敏性と無制限の拡張性、プライベートクラウドインフラストラクチャの管理性とセキュリティ性といったすべてのメリットを活用できるようになると説明している。