NetMarketShareによると、2015年12月にデスクトップOSによって生成されたすべてのウェブトラフィックのうち、「Windows 10」のシェアは9.96%だったという。米国時間1月1日に発表されたこの数値は、11月の9%から増加しているとはいえ、同OSが2015年7月末にリリースされた直後の1カ月で見られた爆発的な勢いに比べるとその伸びは緩やかなものとなっている。
その一方でMicrosoftは1月4日、Windows 10が世界中の2億台以上のデバイス上で稼働しており、「素晴らしい反響」を呼んでいるというデータを公開している。なお、MicrosoftのデータにはPCだけでなく、タブレットやスマートフォンも含まれている。
NetMarketShareによると、Windows 10のシェアは「Windows XP」および「Windows 8.1」のそれに近づいているという。Windows XPとWindows 8.1の12月のシェアは、それぞれ10.93%と10.3%だった。
Microsoftの広報担当者は、同社がサードパーティー企業のデータにコメントすることはないと述べている。
Microsoftは「Windows 8」で「Windows」のルック&フィールを大きく変更して多くのユーザーから敬遠されてしまったが、Windows 10では同社が今でもユーザーフレンドリーで訴求力の高いOSを生み出せる企業であると証明しようとしている。また、Windows 10はPCからタブレット、スマートフォンに至るまでのさまざまなデバイス上で動作するように設計されているため、同社はWindows 10がエコシステム全体でより多くのユーザーを獲得できると考えている。
NetMarketShareによると、「Windows 7」の12月のシェアは55.68%だったという。同OSのシェアは2014年12月からほとんど変わっておらず、いまだに他のWindowsよりもはるかに高いシェアを維持している。
MicrosoftはWindows 10への移行を促進するための取り組みを積極的に展開しており、Windows 7やWindows 8.1のユーザーに対してアップグレードを促すポップアップ通知を頻繁に表示させている。同社は2015年、Windows 10を「オプションの更新プログラム」に指定しており、2016年の早いうちにその指定を「推奨される更新プログラム」へと変更する見込みだ。
提供:NetMarketShare
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。