2015年にインターネット上で最もよく使われていたパスワードのトップは「123456」だった。このパスワードを使っているユーザーの多さを考えた場合、悲しいことにこれは驚くべきニュースとは言えないのかもしれない。
2位と3位はそれぞれ「password」と「12345678」だった。これを見る限り、人はもはや考えることを放棄しているようだ。
セキュリティ関連製品を開発する企業SplashDataは、2015年に流出した200万件を超えるパスワードのうち、最もよく使われていたものを分析した。その結果、明らかになった傾向の1つは、パスワードを長くすれば安全になるわけではないということだ。同社が発表した2015年のランキングにも、そういったパスワードが複数含まれている。
傾向の詳細をつかむには、前年にランクインしている一部のパスワードの順位がどれだけ上がっているのかを見るのが一番だろう。
2015年にランクインしているパスワードの多くは、前年のランキングにも登場しており、そのなかでも「football」や「master」といった辞書に載っている単語や「qwerty」は順位を上げている。
また、2015年に新たにランクインしたダメなパスワードには「welcome」や「login」といったものがある。
しかし、パスワードの選択がいかにポップカルチャーやモダンカルチャーによって左右されるのかという実態も明らかになっている。「スターウォーズ」シリーズの最新作が公開される運びとなったことで、新たに「princess」や「solo」「starwars」がランクインしていることは驚くに値しないだろう。
もしスターウォーズ関係のパスワードを使いたいのであれば、「M@y tH3 f0Rc£ B€ w1tH y0U」(編集部注:同映画の名言「May the force be with you(フォースと共にあれ、の意)」をハッカー語で表記したもの)のような、もっと複雑なものにしておく方がよいだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。