オープンソースリレーショナルデータベースのスタートアップであるMariaDB Corporationは、エクイティファイナンスにより新たに900万ドルの資金を調達した。この資金は、同社の売上増と技術開発を加速するために使われる。
今回の調達により、同社が調達した資金は合計で4000万ドルになった。フィンランドに本拠を置くMariaDB Corporationは、オープンソースデータベースの「MariaDB」上にエンタープライズ製品を構築する企業で、900万人のユーザーを抱えている。
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最高技術責任者(CTO)に迎えられたMonty Widenius氏
提供:MariaDB
同社は同時に、新たな最高経営責任者(CEO)にMichael Howard氏を、最高技術責任者(CTO)にMonty Widenius氏を指名したと発表した。
Howard氏は最近まで、InsideSalesに買収された予測的アナリティクスの企業、C9でCEOを務めていた。
Widenius氏はMySQLとMariaDBの中心的な開発者であり、MariaDBエコシステムの連続性とオープンな協力関係を促進することを目指す非営利組織MariaDB Foundationでの活動も継続する。
「オープンソース技術としてのMariaDBの成功は、商用市場での人気の高まりと歩調を合わせたものだ。わたしは今後、MariaDBチームの一員として、より早く革新的なデータ管理機能を生み出し、MariaDB Foundationとの緊密な協力を継続することによって、その技術をグローバル開発コミュニティーに対してオープンで、アクセスしやすいものにしていく」と同氏は述べている。
MariaDBは、Oracleのオープンソースデータベース「MySQL」から派生したものだ。MySQLはSun Microsystemsに買収され、その後Sun Microsystemsは、2010年にOracleに買収された。
その時点までに、MySQLの初期の主要な開発者はすでに同社を離れており、MariaDBの開発を行っていた。2014年10月には、MariaDBを商用利用する企業であるSkySQLが、社名をMariaDB Corporationに変更している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。