MariaDB Corporationが新たに900万ドルを調達--CTOにモンティ・ウィデニウス氏

Steve Ranger (ZDNET.com) 翻訳校正: 石橋啓一郎

2016-01-22 11:00

 オープンソースリレーショナルデータベースのスタートアップであるMariaDB Corporationは、エクイティファイナンスにより新たに900万ドルの資金を調達した。この資金は、同社の売上増と技術開発を加速するために使われる。

 今回の調達により、同社が調達した資金は合計で4000万ドルになった。フィンランドに本拠を置くMariaDB Corporationは、オープンソースデータベースの「MariaDB」上にエンタープライズ製品を構築する企業で、900万人のユーザーを抱えている。


最高技術責任者(CTO)に迎えられたMonty Widenius氏
提供:MariaDB

 同社は同時に、新たな最高経営責任者(CEO)にMichael Howard氏を、最高技術責任者(CTO)にMonty Widenius氏を指名したと発表した。

 Howard氏は最近まで、InsideSalesに買収された予測的アナリティクスの企業、C9でCEOを務めていた。

 Widenius氏はMySQLとMariaDBの中心的な開発者であり、MariaDBエコシステムの連続性とオープンな協力関係を促進することを目指す非営利組織MariaDB Foundationでの活動も継続する。

 「オープンソース技術としてのMariaDBの成功は、商用市場での人気の高まりと歩調を合わせたものだ。わたしは今後、MariaDBチームの一員として、より早く革新的なデータ管理機能を生み出し、MariaDB Foundationとの緊密な協力を継続することによって、その技術をグローバル開発コミュニティーに対してオープンで、アクセスしやすいものにしていく」と同氏は述べている。

 MariaDBは、Oracleのオープンソースデータベース「MySQL」から派生したものだ。MySQLはSun Microsystemsに買収され、その後Sun Microsystemsは、2010年にOracleに買収された。

 その時点までに、MySQLの初期の主要な開発者はすでに同社を離れており、MariaDBの開発を行っていた。2014年10月には、MariaDBを商用利用する企業であるSkySQLが、社名をMariaDB Corporationに変更している。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    Google Chrome Enterprise が実現するゼロトラスト セキュリティの最新実情

  2. ビジネスアプリケーション

    ITSMに取り組むすべての人へ、概要からツールによる実践まで解説、「ITSMクイックスタートガイド」

  3. セキュリティ

    あなたの会社は大丈夫?--サイバー攻撃対策として必要な情報セキュリティの早分かりガイドブック

  4. ビジネスアプリケーション

    業務マニュアル作成の課題を一気に解決へ─AIが実現する確認と修正だけで完了する新たなアプローチ

  5. セキュリティ

    いまさら聞けないPPAPの問題点、「脱PPAP」を実現する3つの手法と注目の"第4のアプローチ"とは

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]