海外コメンタリー

スマートシティの未来を見据えて--必要とされる16の職

Teena Maddox (TechRepublic) 翻訳校正: 編集部

2016-02-13 06:30

 インテリジェントシティの未来が訪れれば、インフラストラクチャの構築のために、より多くの優秀な人材が必要になるだろう。本記事では、こうした新しい世界で最も必要とされそうな職種を紹介する。

 都市では、人口がますます増え、技術革新によってスマートシティへの移行を実現するためのデジタル変革も始まっている。スマートシティに必要なインフラストラクチャの構築が始まったことで、新しいスキルセットを持つ新しい職種の需要が発生している。

 世界では、1時間あたり1万人の割合で、驚異的な都市化が進んでいる。Cisco Systemsのレポートによると、2050年までに世界の人口の60%以上が都市で暮らすようになるという。

 この急激な都市化により、それらの都市が過去に経験したことのないさまざまな難題が発生している。都市の人口が増加したことで、交通渋滞の悪化やインフラストラクチャへの負荷増大、持続可能性に関する諸問題、犯罪の増加、リソースの不足、教育機関への重圧などが起こっている。

 都市はこれからも繁栄を享受するために、これらの問題を解決する必要がある。Cisco Systemsのサービス担当バイスプレジデント兼ゼネラルマネージャー、最高知識責任者(CKO)で、IoT Talent Consortiumの会長兼最高経営責任者(CEO)も務めるJeanne Beliveau-Dunn氏はこの話題についてのライブウェビナーで、そう話した。IoT Talent Consortiumはマサチューセッツ工科大学(MIT)やGeneral Electric(GE)、Cisco、Rockwell、Pearson、ニューヨーク科学アカデミーなどの組織で構成される新しい非営利団体で、未来の労働者がモノのインターネット(Internet of Things:IoT)の価値を実現できるようにすることを目指している。

 スマートシティとは、IoTの次なる波の最前線にあるインテリジェントシティのことだ。スマートシティの目的は、テクノロジを物理的なインフラストラクチャやサービスと組み合わせて住民の生活を簡素化することで、市民の生活を向上させることである。このインフラストラクチャの創設は、雇用も創出する。

 「われわれはこれらの都市にソリューションを提供する新たな方法を考え出さなければならない」(Beliveau-Dunn氏)

パリの悪夢のような駐車場事情

 パリの一般住民は駐車場を探す作業に生涯の約4年を費やす。市民が都市のアプリにログインして駐車スペースを見つける、または前もってそのスペースを予約して料金を支払うことを可能にする新しいアプリケーションや交通管理についてのレポートが、スマートシティの交通渋滞を緩和する鍵だとBeliveau-Dunn氏は述べた。

スマートシティ
提供:iStock/Liufuyu

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