独立行政法人情報処理推進機構(IPA)技術本部 セキュリティセンターは2月22日、セキュリティ上の問題についての一層の周知と対策促進を目的に、「重要なセキュリティ情報」をリアルタイムに配信するサイバーセキュリティ注意喚起サービス「icat(IPA Cyber security Alert Service:アイキャット)」について、Adobe Flash Playerに依存しない環境でも利用できる「icat for JSON」を公開した。
icatは、IPAが収集したセキュリティ情報のうち「重要なセキュリティ情報」をリアルタイムに配信するサービスで、2011年11月から提供しているが、これまではicatの利用にAdobe Flash Playerが必須だった。
それに対し今回、サービスをより安全な環境で利用可能とするため、Adobe Flash Playerに依存しない環境でも利用が可能なものとして、新たにJSONを利用したicat for JSONを公開した。IPAでは、これまでFlash版のicatを利用していたサイト管理者に向けて、icat for JSONの利用を検討するよう促している。
icatのコンセプト(IPA提供)
icat for JSONは、ウェブページに指定のHTMLタグを埋込むことで、IPAから発信する「重要なセキュリティ情報」とリアルタイムに同期することができるようになっている。表示方法には「縦表示」と「横表示」があり、HTMLタグのsrc属性にはhttpやhttpsの指定は不要。また、直近1週間以内の情報は、オレンジの背景色で強調するようになっている。
利用する際には、以下のいずれかのタグを用いる。
縦表示【表示サイズ:幅190ピクセル×高さ350ピクセル】
(IPA提供)
横表示【表示サイズ:幅350ピクセル×高さ150ピクセル】
(IPA提供)
また、IPAでは「重要なセキュリティ情報」について、Twitterによる情報発信も行っている。アカウントは@ICATalerts。