マネーフォワードがみずほ、三越伊勢丹と業務提携--提携銀行などから11億円を調達

山田竜司 (編集部)

2016-10-05 11:52

 マネーフォワードは10月5日、みずほフィナンシャルグループと新たに業務提携契約を締結、三越伊勢丹ホールディングスと業務提携の検討を開始したと発表した。

 これらの業務提携及び検討の開始にあわせて、みずほキャピタルが運営する「みずほFinTechファンド」、 三越伊勢丹イノベーションズを引受先とする第三者割当増資を実施したと発表した。

 同時に、既存株主であるFenox Venture Capitalによる今後のグローバル展開を見据えた追加出資、資本業務提携先である 東邦銀行による追加出資、業務提携先である北洋銀行、群馬銀行、福井銀行、滋賀銀行などを引受先とする第三者割当増資の実施を完了している。今回のの第三者割当増資と金融機関からの借入をあわせ、総額約11億円の資金調達を完了したという。

 調達した11億円の使い道は「採用とマーケティング」と話す。一例として、金沢に新拠点を設置するほか、各拠点で採用を進め人員を増強するとした。

 グローバル進出に関してはアジアを中心に拡大する意向を示した。

 みずほFGとは2015年より複数のサービス連携を実施していたが、今回の業務提携により、両社間での取組みをさらに加速させ、 新サービスの共同開発によるユーザー利便性のさらなる向上、マネーフォワードが提供する法人向けサービス(MFクラウドシリーズ) ・PFM(Personal Financial Management)サービス領域における協業の検討・推進や銀行API の活用促進の検討などを進めるとした。

 マネーフォワードは三越伊勢丹グループと、同社のカード事業や百貨店事業、PFMサービス利用者に対する新たな付加価値提供に向けた具体的な業務提携の検討を開始しており、FinTechを活用した施策を共同で推進する。

 同社は、2015年10月に東邦銀行との資本業務提携、2016年3月に群馬銀行、滋賀銀行、5月に北洋銀行、6月に福井銀行との業務提携を発表し、FinTech領域におけるサービスの共同開発・提供しているが、今回の追加出資ならびに新規出資により、各金融機関とのさらなる協業を加速するとした。

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