Symantecは米国時間11月20日、コンシューマー向けID盗難保護サービスを提供するLifeLockの買収に合意したと発表した。買収金額は23億ドルで、「コンシューマーや家族向けの世界最大のデジタルセキュリティプラットフォーム」を構築するとしている。
取引はすでに2社の取締役会の承認を得ており、LifeLockの株主の承認などの条件をクリアした上で2017年第1四半期に完了を見込む。
「コンシューマーを狙うサイバー犯罪は危機的レベルに達している。LifeLockはIDの窃盗や詐欺からの保護サービスとして業界をリードしており、同社のサービスに満足しているユーザーは440万人で増加を続けている。NortonとLifeLockの組み合わせにより、包括的なサイバー保護をコンシューマーに提供できる」とSymantecの最高経営責任者(CEO)、Greg Clark氏はコメントしている。
LifeLockは数カ月前から売却先を探しており、プライベートエクイティ投資会社のPermira、TPG、Evergreen Coast Capitalなども関心を寄せていたとBloombergは報じている。
Symantecは、Norton SecurityとLifeLockを組み合わせることで、「2社の前会計年度の売上高を合計すると年間売上高23億ドル規模となり、世界最大のコンシューマー向けセキュリティ事業」になるとしている。サイバーセキュリティを懸念する人は増えており、8000万人の潜在市場があるという。
LifeLockは2012年10月に株式公開企業となり、10月31日時点で855人の従業員を擁している。アリゾナ州テンピを本拠地とし、サンディエゴ、サンフランシスコ、マウンテンビューにもオフィスを構える。
Symantecは2016年、サイバーセキュリティ部門を強化している。6月には、Bain CapitalからBlue Coatを46億5000万ドルで買収している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。