ロボティクスの未来はどうなるのだろうか。この分野、さらに機械学習や人工知能(AI)といった関連分野の変化の速さを考えると、未来の予測は困難である。しかし、ロボットがビジネスと生活全般において、より重要な役割を果たすようになるというのは明らかなようだ。
調査会社International Data Corp(IDC)の「Manufacturing Insights Worldwide Commercial Robotics」プログラムは先頃、2017年以降の世界のロボティクスに関する10の予想を発表した。このリストには興味深い予想がいくつか含まれており、この予想が現実になれば、ビジネスと社会に多大な影響を及ぼす可能性が高い。
IDC Asia/Pacificでワールドワイドロボティクス担当リサーチディレクターを務めるJing Bing Zhang氏は、「人工知能やコンピュータビジョン、ナビゲーション、MEMSセンサ、半導体テクノロジなどの技術的進歩が、産業用ロボットやサービスロボットの能力、性能、自律性、使いやすさ、費用対効果の革新を促し続けるだろう」と述べた。
Zhang氏は、「ロボティクスはイノベーションを加速させ続けることで、多くの業界で事業活動のパラダイムに破壊と変化をもたらすだろう」と述べた。同氏によると、IDCは企業に対して、「ロボティクスによって品質の改善、業務の生産性と俊敏性の強化、あらゆる利害関係者の体験の向上を実現し、自社の競争力を高める方法を受け入れて評価」することを奨励しているという。