Microsoftは米国時間1月13日、モントリオールに拠点を置き、ディープラーニングを手がける新興企業Maluubaを買収する計画を発表した。金銭的条件は明らかにされていない。Maluubaは自然言語理解や強化学習を手がけてきた。
MicrosoftのAI and Research Group担当エグゼクティブバイスプレジデントであるHarry Shum氏は、以下のようなシナリオでMaluubaの技術を活用できると説明している。
「例えば、社内で税法関連のエキスパートを見つけ出すために組織内のディレクトリやドキュメント、電子メールをくまなく検索して回るのではなく、Maluubaの機械による理解能力を活用した人工知能(AI)エージェントに要求すれば、すぐさま答えが返ってくるような未来を想像してほしい。こういったエージェントは、今日のような単なるキーワード検索ではなく、企業内のドキュメントや電子メールの内容を深く理解し、企業のセキュリティ基準を満たしたかたちでユーザーの要求に応えられるだろう。Maluubaは最新の言語認識のテクノロジを推し進めており、これはわれわれが想像しうる数多くのシナリオのうちの1つでしかない」(Shum氏)
Microsoftによると、Maluubaの共同創業者であるSam Pasupalak氏とKaheer Suleman氏はShum氏が統括する組織の一員になるという。
また契約の一環として、Maluubaのアドバイザーであり、Montreal Institute for Learning Algorithms(MILA)の責任者でもあるYoshua Bengio氏がMicrosoftのアドバイザー役を務め、Shum氏に直接協力することになるという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。