SAPジャパン、マップアール・テクノロジーズ(MapR)、レノボ・ジャパンの3社は1月31日、SAP HANA Vora活用のレファレンスアーキテクチャを発表した。
SAP HANA Voraは、基幹系ERPシステムのデータとビッグデータを組み合わせて分析できるもの。これらの横断的な分析のほか、ビジネスデータ分析のための階層/OLAP分析、データ高度活用のための分析プラットフォームを提供する。
レファレンスアーキテクチャはホワイトペーパーとしてまとめられ、SAPジャパン、MapR、レノボの共通パートナーが無償で提供する。インメモリープラットフォームを提供するSAP、ビッグデータの統合データ基盤を提供するMapR、SAP HANAアプライアンスの出荷数で高いシェアを持つレノボの3社が共同で動作検証を行い、作成された。
動作検証は、SAPのインメモリプラットフォーム「SAP HANA」と「SAP HANA Vora」、レノボの「Lenovo System x Solutions for SAP HANA」 のアプライアンスモデル、MapRの「MapRコンバージド・データ・プラットフォーム」「MapR on Lenovo System x for SAP HANA Vora」を組み合わせて行われた。
Lenovo System x Solutions for SAP HANAは、次世代x86サーバのアーキテクチャ 「第6世代 Enterprise X-Architecture(X6)」 に準拠したSAP HANA専用アプライアンス。大容量メモリを搭載可能な 「Lenovo System x3850 X6」 や 「Lenovo System x3950 X6」 をベースにしている。
MapR Converged Data Platformは、データ活用に必要な各種の機能を1つの製品に統合したデータ基盤ソフトウェアで、Hadoop、Sparkなどの各機能を含んでいる。オープンAPIが備えられ、SAP HANAやSAP HANA Vora を始めとした商用のデータ分析、データ活用のソフトウェアと容易に連携ができる。
今回公表されたレファレンスアーキテクチャは、SAP HANA Voraを活用するためのビッグデータ活用でのベストプラクティスを示したもの。検証済みのベストプラクティスとしてまとめられているため、導入プロジェクト時に参照することで、プロジェクト期間の短縮や品質向上に役立つ。