データセンターの需要は引き続き増減が入り混じっており、IDCによると2017年第1四半期のエンタープライズ向けストレージシステム市場は横ばい、イーサネットスイッチの売り上げは増加となっている。
エンタープライズストレージシステムの売上高は同期、0.5%減少して92億ドルとなった。総出荷容量は41.4%増の50.1エクサバイトとなった。ハイパースケールデータセンターに直接販売するODMの売上高は78.2%増加している。
ベンダーシェアはDellが首位、HPEが2位となった。中国のジョイントベンチャーNew H3C Groupが、HPEの世界での地位を押し上げている。外付け型ではDellが大幅にリードしている。
イーサネットスイッチ市場は、売上高が前年同期比3.3%増の56億6000万ドルとなった。エンタープライズ及びサービスプロバイダールータ分野は3.7%減し、33億5000万ドルとなった。
地域別では、中東・アフリカ(MEA)の成長率が最も高く、9.1%増加した。西欧も6%増加し、全ての主要な地域で前年同期比でプラスとなった。
Ciscoのイーサネットスイッチ市場のシェアは、前年同期の59%から減少し、55.1%となった。サービスプロバイダーとエンタープライズルータを合わせたCiscoのシェアは43.9%で、これも前年同期の48.8%からのマイナスとなった。
Ciscoがシェアを落とした一方で、競合がシェアを伸ばしている。Huawei(ファーウェイ)のイーサネットスイッチ市場シェアは、前年同期の3.9%からの増加し6.3%となった。Huaweiはまた、エンタープライズ及びサービスプロバイダールータでも前年同期の16.3%からシェアを増やし19.3%となった。HPEのイーサネットスイッチ市場でのシェアは6%で、前四半期の5%から増加した。
イーサネットスイッチ市場で大きく成長したのはArista Networksで、前年同期3.9%から増加し、2017年第1四半期のシェアは5.1%となった。Juniper Networksもシェアを伸ばし、前年同期の3.2%から4.3%へと増加した。Juniperはエンタープライズ及びサービスプロバイダールータ市場でも前年同期の14.5%から15.6%にシェアを増やしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。