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認知テクノロジはエネルギー業界の未来を切り開けるのか

Bob Violino (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子

2017-08-02 06:30

 この数年間、石油・ガス業界は経験豊富な人材の流出に悩まされている。その結果、熟練者とそれ以外の者との間のスキル格差が広がってきている。


 テクノロジコンサルティング企業Information Services Group(ISG)でエネルギープラクティスの責任者を務めるTony Mataya氏は、「過去を振り返ってみた場合、経験豊富な人材が保有するこういった知識は、『芸術と科学』を融合したものであり、資源の調査や採掘、取引、石油や石油化学製品の精製における意思決定を左右する要となっているため、有能な人材の減少という問題は業界に影響を与えている」と述べている。

 この難関を突破できる見込みのある対策の1つが、認知(コグニティブ)テクノロジの活用だ。Mataya氏は「退職を間近に控えた高齢の人材が有している思考プロセスと意思決定能力を認知システムに取り込むことで、この頭脳流出という問題にある程度対処できる」と述べている。

 認知コンピューティングの活用によって、石油・ガス関連企業にはまた別の機会も訪れる。例えば、さまざまな情報源からのデータや、経験に裏打ちされたデータ、経験則といった情報を組み合わせることで、石油・ガス企業は完全にそろっていない情報からでも、あるいは過去のトレンドからでも意思決定が行えるようになる。

 Mataya氏は「認知コンピューティングは、経験豊富なエンジニアや技術スタッフの知識を含む、さまざまな情報源からの膨大な量のデータを取り込むことで、石油・ガス企業がトレンドと過去の実績について理解し、似通ったパターンを見つけ出し、個別の情報をまとめ上げて意思決定を行えるよう支援してくれる」と述べている。

 Mataya氏によると、石油・ガス業界も他の多くの業界と同様に、具体的な応用分野が想像しにくい人工知能(AI)などの認知テクノロジの採用に向けた歩みは遅かったという。

 Mataya氏は、「たいていの場合、認知(テクノロジ)は思考に関連する認知的な振る舞いを取り扱う、AIの下位集合だと見なされている」と述べるとともに、「石油やガスといった分野における応用の多くでは、驚くほどリスクの大きな意思決定を行うために直感と情報を組み合わせる必要がある。このため、AIと認知のコンセプトを適用すれば、意思決定の質と精度が向上する」と述べている。これはデータのより完全な集合を用い、多くの反復を実施し、以前は無関係だと思われていた情報の関連を見出すことで実現される。

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