ユミルリンクは7月、メール配信システム「Cuenote FC」にABテスト機能、IDリスト連携機能など、マーケティング機能を強化した最新版の提供を開始した。
Cuenote FCは、今回の機能追加により、ABテストの実行プロセスを自動化することで、運用負担を軽減し、メールマーケティングにおけるPDCAサイクルの高速化を可能にする。背景には、企業がマーケティング活動において、施策の効果を高めるためにPDCAサイクルを高速に実行し、継続的な改善が求められていることがあるという。
一方で、PDCAサイクルを実行する上で、評価と改善のプロセスを繰り返し実行する必要があり、継続的な取り組みには運用負担が増大するという課題も発生するとしている。
こうした事情から、ABテストの評価・実行プロセスを自動化することで、その運用負担を軽減し、施策効果を高められると考えた。そこでマーケティング機能の追加・強化に至ったとしている。
強化した具体的な機能について、ABテストを実行する割合と評価基準(開封率、クリック率)を事前に設定するだけで、「ABテスト配信から評価・実行」のプロセスを自動化する。
この機能を利用することで、「メール開封率を改善することを目的とした件名(タイトル)のABテスト」「メールのクリック率を改善することを目的としたコンテンツやクリエイティブのABテスト」を自動で実行できる。
さらに、ABテストでは、件名やコンテンツに専用のタグを挿入し、1回の登録で、ABパターンそれぞれのメール文章を設定できるため、2種類のメール文書を登録する運用負担も軽減するという。
もう1つはIDリスト連携。近年、企業ではさまざまなデータを蓄積・活用するため、各種マーケティングツールと自社データベースとの連携ニーズが高まっているが、データ連携の実現には会員IDリストとメールアドレスをひもづけるための開発が必要としている。
同機能は、メールアドレスを保有しないマーケティングツールから出力された「会員IDリスト」と企業が保有するメールアドレスを含む「会員データ」を「Cuenote FC」がひもづけ、連携にかかる開発負担の軽減、各種マーケティングツールとの連携を可能にする。