Facebookは米国時間11月7日、メッセージングプラットフォーム「Messenger」のバージョン2.2を公開した。一連の新しい企業向け機能が導入されている。この新バージョンには、企業がMessengerを独自のウェブサイトに組み込むことのできる顧客チャットプラグインのクローズドベータ版が含まれている。
このプラグインによって企業は、自社ウェブサイト上、Messenger内、デバイス上で顧客との円滑なコミュニケーションを維持できるようになるはずだ。顧客がプラットフォーム間を移動しても、このプラグインによってブランドとの会話履歴が確実に維持される。またこのプラグインは、決済、自然言語処理(NLP)、リッチメディアといったMessengerの各種機能もサポートする。
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提供:Facebook
今やほとんどの消費者がブランドとのやり取りに複数の端末やプラットフォームを使用しており、クロスプラットフォームのコミュニケーションは、顧客サービスの重要な要素となっている。Facebookによると、このプラグインは、Messengerに対して最も要望の多かった企業向け機能の1つだという。
このプラグインのクローズドベータ版を使用するパートナーとして、KLM、Adore Me、Air France、Argos、Aviva、Bodeaz、Goibibo、Keto Mojo、Mermaid Pillow、Spoqa、Total Activation、Volaris、Zalandoがある。
Messengerのバージョン2.2にはその他に、以下のような複数のアップデートが含まれている。
- 企業が画像や動画をよりインタラクティブな形で共有できるように支援する、新しいメディアテンプレート。このテンプレートによって、動画、画像、GIFなどのコンテンツを送信する場合に「Call to Action」(CTA)ボタンを追加し、コンテンツ共有などのアクションをユーザーに促すことができる。
- オープンベータ版でリリースされたBroadcast API。pages_messaging_subscriptions権限を持つ企業が、単一のAPIリクエストによって複数の登録者にメッセージを送信できるようにするものだ。例えば、スポーツサイトならば、これを使用して試合のスコアを、特定のチームをフォローする登録者に送信することができる。
- 新しいページレベルのフィードバック機能。企業は「Page Settings」>「Messenger」をクリックすることによって、Messengerを介した自社とのやり取りをユーザーがどのように評価しているかを確認することができる。
- NLPに対応する言語の拡大。中国語、オランダ語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、ポーランド語、ポルトガル語、ルーマニア語、スペイン語、ベトナム語などが新たに追加された。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。