Hewlett Packard Enterprise(HPE)は米国時間11月20日、「AMD EPYC」プロセッサを搭載した「HPE ProLiant DL385 Gen10」サーバを発表した。同サーバはStandard Performance Evaluation Corporation(SPEC)のベンチマークである「SPECrate2017_fp_base」と「SPECfp_rate2006」の双方で新たな世界記録を達成している。
同サーバでは、仮想マシン(VM)あたりのコストが最大50%引き下げられるとともに、メモリに対する暗号化処理だけでなく、各VMとハイパーバイザに個別の鍵を用いた暗号化処理を適用することで、HPEの言葉を借りると「仮想化されたワークロードに比類ないセキュリティ」がもたらされるという。
また同サーバはEPYCプロセッサを搭載することで、他のプロセッサを搭載した場合に比べて、1サーバあたり、より多くの仮想マシンをサポートできるとともに、より多くのデータを並列に処理でき、より多くのローカルストレージにアクセスできるようになっている。
さらに、同サーバはベンチマークで世界記録を樹立してもいる。
「EPYC model 7601」を搭載したDL385 Gen10システムはSPECrate2017_fp_baseで257を、SPECfp_rate2006で1980を記録しており、いずれも他の2ソケットシステムの記録を上回っている。
AMD EPYCプロセッサを搭載したDL385 Gen10サーバは2017年12月に提供が開始される予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。