Adobe Systemsは、「Adobe Experience Cloud」製品の一部である、同社のクロスチャネルキャンペーン管理ソリューション「Adobe Campaign」にHadoopコネクタを追加した。これにより、さらに多くのデータがAdobe Campaignの分析対象として利用可能になる。
Adobeの上級製品マーケティングディレクターのBruce Swann氏は、「Apache Hive」を介したHadoopの追加によって、チャネルをまたがったマーケティングキャンペーンを展開するための、キオスク端末やPOS端末、モバイル機器からのより多くのデータソースがもたらされると述べている。
Swann氏は、「われわれはフェデレーション化されたデータアプローチをHadoopにまで拡張しようとしている。Hadoopは組織内に存在している貴重なデータソースだが、マーケターはそれにアクセスできないでいる」と述べるとともに、Hadoopを用いる作業は通常の場合、アナリティクスチームとIT部門が主に担っていると付け加えた。
Adobe Campaignは既に、トランザクション型データベースや、「Amazon Redshift」「Greenplum」への接続機能を有している。その目標は、コストのかかる統合作業を経ることなく、さまざまなチャネルを通じたワークフローにHadoopというオプションを追加することにある。
Swann氏によると、Hadoopはさまざまな業界にとって重要なものになると証明できるという。小売業界もその1つであり、Hadoop内の非構造化データをロイヤリティープログラムに追加したり、データウェアハウスに格納された情報を活用できるようになる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。