「Windows 10 Redstone 4」の新しいテストビルド(Build 17083)では、いくつかの新機能が加わったほか、少なくとも1つの機能が削られている。
Microsoftは、米国時間1月24日にリリースされたこのテストビルドで、4月ごろに予定されているRedstone 4の一般ユーザー向けリリースに、ウィンドウ管理ツール「Sets」が追加されないことを認めた。
Microsoftは2017年に、「Sets」と「Timeline」がRedstone 4に搭載されるかどうかは不確定だと説明していた。だが24日、完成度が不十分なためSetsがRedstone 4に搭載されないことを明らかにした。SetsはRedstone 4以降のテストビルドで復活するという。
TimelineはRedstone 4に追加されるようだ。24日リリースのテストビルドでは、Timelineにあるアクティビティがより簡単に削除できる機能のほか、複数のデバイス間で利用しやすくなるよう、アクティビティをクラウドに同期させる機能が追加されている。
Setsは、最近リリースされた「Groupy」というStardockのアプリケーションに似ている。アプリデータやウェブサイトなどの情報をユーザーがタブでグループ化できるようにするものだ。Setsは、Microsoftが最初の「Windows 10 Creators Update」で「Edge」ブラウザに加えた「タブを保存して閉じる」機能に関連している。
「Fast Ring」と「Skip Ahead Ring」のテスターを対象としたBuild 17083で新しく加わったのは、「Diagnostic Data Viewer」というテレメトリデータに関するユーティリティだ。Windows 10デバイスがMicrosoftに送るテレメトリデータを確認できるというものだ。
また今回のテストビルドで、サードパーティー製の仮想化スタックとアプリケーション向けに拡張されたユーザーモードAPIが追加された。
Build 17083で新たに加わったものとしてはこのほかに、「Windows Hello」のセットアップを容易にする変更、「Quiet Hours」への新モード追加と名称の変更(「Focus Assist」に変わった)、スクロールバーを自動的に非表示にする機能をオン/オフする新たな設定などがある。また、「Universal Windows Platform」(UWP)アプリがユーザーの画像や動画、文書フォルダにアクセスする方法をさらに細かく制御できるようになった。さらに、このビルドでは「設定」の中にフォント用の新しいページもある。
Microsoftのブログ記事には、24日にリリースされたWindows 10テストビルドの修正点と既知の問題を記載したリストが掲載されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。