ネットワーク関連などの技術イベント「Interop Tokyo 2018」が6月13~15日に千葉・幕張メッセで開催されている。今回のInterop Tokyoでは、巧妙化が進むサイバーの脅威に対処するためのセキュリティ技術も数多く出展され、アワードを受賞したソリューションを中心にレポートする。
Interop Tokyoでは毎年、優秀な展示製品を選出、表彰する「Best of Show Award」が行われている。セキュリティ部門として選出されたグランプリ、準グランプリ、審査員特別賞の出展者と製品は次の通りだ。
グランプリ
- ソリトンシステムズ「WrappingBox」
- マクニカネットワークス「Twistlock」
準グランプリ
- ジュニパーネットワークス「Juniper Advanced Threat Prevention」
- 東陽テクニカ「Arbor Sp,TMS」
審査員特別賞
- アレイ・ネットワークス「Array APV 1800」
- GPDEソリューションズ「WhiteSource」
- マクニカネットワークス「SafeBreach Attack Simulation」
- ジュニパーネットワークス「SRX4600 サービス ゲートウェイ」
ソリトンシステムズが出展したWrappingBoxは、「アプリケーションラッピング」と呼ぶ手法でPC上に設けた保護領域の中でOfficeやPDFなどのドキュメントファイルの閲覧、編集、保存を行う情報漏えい対策ソリューションとなる。保護領域で扱うファイルは、ネットワーク装置を経由して社内のファイルサーバやPCの保護領域に格納されるため、それら以外の領域からはアクセスできない仕組みとなっている。外出先などオフライン環境でも利用できるため、同社ではセキュアなワークスタイル変革を支援するソリューションと位置付けている。
テレワーク時などの情報漏えい対策となるソリトンシステムズ「WrappingBox」。保護領域で安全に業務ファイルなどを扱える
マクニカネットワークスが出展したTwistlockは、米Twistlockが開発を手がけるDockerコンテナ環境のためのセキュリティツール。Dockerコンテナのバージョン管理やコンテナ内部の挙動監視、ファイアウォールといった機能を備えており、クラウドネイティブなアプリケーション環境に向けた先進性が評価された。同社は、Docker Hubで共有される各種コンテナの利用が拡大すれば、Twistlockのようなツールによるセキュリティ管理が不可欠になるとしている。
マクニカネットワークス「Twistlock」は、コンテナ型アプリケーションに特化した新しいセキュリティ対策ツール