NECは6月14日、次世代のものづくりを具現化する共創型体験スペース「NEC DX Factory」を川崎市のNEC玉川事業場に開設したと発表した。
NEC DX Factoryは、部品投入、加工・搭載、組立、検査の4つの工程で構成される製造ラインに、人工知能(AI)やモノのインターネット(IoT)、生体認証などの先進技術を活用した次世代ものづくりシステム「NEC Industrial IoT」や、パートナー企業・団体のロボット、FA機器やIoTデバイスなどを実装している。
NEC DX Factoryの概要(出典:NEC)
実装している主な技術とシステムは次の11種類。
- 製造現場データの統合、活用を容易にする「NEC Industrial IoT Platform」
- 生産ラインと連携してAGV(Automatic Guided Vehicle:無人搬送車)の動きを最適化する「AGV最適制御ソリューション」
- 物体指紋認証技術を活用した「個体識別情報管理ソリューション」
- NECの耐騒音性音声認識エンジンを活用して作業指示や作業実績をデータ化、分析する「人作業ナビゲーション」
- ウェアラブルデバイスを活用して心拍変動データから感情を可視化する「NEC 感情分析ソリューション」
- 顔認証技術を活用してスキル保有者かどうかを判定する「顔認証なりすまし防止ソリューション/なりすまし防止ソフトウェア」
- 一品ごとに異なる製造指示を正確かつ迅速に伝達する「PLM-SCM-MES/IoT連携」
- ディープラーニング技術を搭載する「NEC Advanced Analytics - RAPID機械学習」を活用した外観検査「AI Visual Inspection」
- 不審な行動や侵入者を自動検知して監視業務を効率化する「高度映像解析 行動検知ソリューション」
- 複数無線経路を仮想化して超高速で経路切替を行う「高信頼無線技術」
- モノの動きや滞留を可視化する「SCM Performance Monitoring」