Dell EMCは、人工知能(AI)の利用環境を簡単に構築できるソリューション「Ready Solution for AI」を発表した。
Dell EMCのネットワーキングおよびソリューション担当バイスプレジデントTom Burns氏は、「本日発表した製品は、あらゆる規模の顧客が、業績を改善し、重要な役割を担うようになっているAIを活用して、他社よりも優位に立てるようにするものだ」と述べている。
この新製品には、機械学習向けの「machine learning with Hadoop」と深層学習向けの「deep learning with Nvidia」の2種類が用意されており、Dell EMCは、このソリューションを利用すれば、企業が個々の構成要素を吟味して自ら統合する必要はなくなると述べている。
大規模なデータセットを並行処理で分析できる性能を持っているというdeep learning with Nvidiaは、TensorコアGPU「Nvidia Tesla V100 SXM2」を4基搭載した「PowerEdge R740xd」と「PowerEdge C4140」をサーバとし、ストレージには「Isilon F800 All-Flash Scale-out NAS」を採用している。また、クラスタのセットアップ、プロビジョニング、監視、管理に「Bright Cluster Manager for Data Science」と「Dell EMC Data Science Provisioning Portal」を使用する。
一方machine learning with Hadoopでは、サーバに「Dell EMC PowerEdge R640」と「PowerEdge R740xd」が採用されており、ソフトウェアには「Cloudera Data Science Workbench」や「Dell EMC Data Science Provisioning Engine」を使用する。同社によれば、このシステムではあらかじめ設定されたコンテナが使用でき、Sparkフレームワークの分散深層学習ライブラリ「Intel BigDL」を活用できるという。
またDell EMCは、顧客のReady SolutionやAIライブラリの導入・運用を支援するコンサルティングサービスも提供する。
米国時間8月7日時点では、Dell EMC Ready Solution for AIの提供地域は米国のみとなっている。60日以内にブラジル、カナダ、メキシコ、フランス、ドイツ、英国、オーストラリア、中国、インド、日本で提供が開始される予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。