「Adobe Campaign」の電子メールマーケティング機能を強化へ

Natalie Gagliordi (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2018-08-22 10:12

 Adobe Systemsは米国時間8月21日、「Adobe Experience Cloud」製品の一部である「Adobe Campaign」ソリューションに、新しい電子メール機能とクロスチャネルキャンペーン機能を追加すると発表した。同社によると、このアップデートは、ブランド企業からのオファーを受け取る媒体として、依然として電子メールを好むという約50%の消費者に対応するのが目的である。

 新機能には、先進的な2つの予測的電子メール機能が含まれる。Adobe Researchが開発中の機能で、データ主導型のパーソナライゼーションによる顧客のロイヤルティ構築に焦点を当てている。より短期的には、Adobe Campaign内のコンテンツソースとして「Dropbox」を統合する予定である。年内にベータ版の提供を見込んでいる。

 また同社は、Adobe Campaignに「Adobe Analytics」の「Analysis Workspace」を活用した動的レポーティング機能を追加する。これによりマーケターは、電子メールの統計情報にプロファイル属性を統合して、顧客のセグメンテーションを改善できる。Adobeはほかにも、プッシュメッセージを複数言語で作成できるようにする。

 将来的な統合を視野に開発中のプロジェクトとして、電子メールの開封率を基に、最も効果的な送信時間を特定する機能や、電子メールに反応するまでの時間から、顧客のエンゲージメントを測定する分析機能がある。

 Adobeは、Adobe Campaignにおけるデータ統合に力を入れている。1月には「Hadoop」コネクタを追加して、キオスク、販売時点(POS)端末、モバイル機器など、より多くのデータソースを利用可能にした。複数チャネルをまたいだマーケティングキャンペーンの展開を支援するのが狙いである。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]