調査

7割超のIT系開発者が開発以外の業務にも従事--楽天コミュニケーションズ調査

NO BUDGET

2019-03-14 12:36

 楽天コミュニケーションズは3月12日、「IT系開発者の就業環境に関する調査」の結果を発表した。これによると、IT系開発者として従事しているが、本業である開発以外の業務も行っている割合が75%を超えていることが分かった。開発以外の業務のトップは「顧客との折衝・交渉」(61.1%)で、「メンバーへの研修、教育、指導」(51.2%)、「社内会議の調整・プレゼン」(44.5%)、「コスト管理」(39.6%)、「請求・支払管理」(39.4%)と続いた。

開発以外の業務を行っている割合は75%超(出典:楽天コミュニケーションズ)
開発以外の業務を行っている割合は75%超(出典:楽天コミュニケーションズ)
開発以外の業務(出典:楽天コミュニケーションズ)
開発以外の業務(出典:楽天コミュニケーションズ)

 この調査は、2019年2月中旬、IT関連のシステム開発やプロジェクトに従事している516人を対象に、インターネットを通じて実施された。

 そのほかの調査結果では、IT系開発者が開発業務効率化のために活用しているツールのトップは「バージョン管理ツール」(45.2%)であることが分かった。次いで「IDE(統合開発環境)」(35.1%)、「タスク・プロジェクト管理ツール」(34.7%)という結果となった。「RPA・自動化ツール」は18.2%で、業務プロセスの標準化やAI(人工知能)・ロボティクスの活用が一部の先進的な企業による導入だけでなく、さまざまな業界業種で進んでいることが判明した。

 また、開発中のシステムやアプリが自社利用目的か社外導入目的かを聞いたところ、それぞれが拮抗し、ほぼ同割合の43%程度となった。社外導入目的の開発だけでなく、ビジネス環境の変化にも即対応できるよう、内製化が広がりを見せていることがうかがえる。

 さらに、ウェブAPIを活用した開発実績があると回答した開発者は、55.2%に上ることが分かった。その一方、で「開発業務効率化のためのツールは、何を利用していますか?」に対する回答では「APIマネジメントツール/クライアントツール」の利用が17.2%で、APIを活用した開発実績に対し、開発業務効率化を目的とするAPI関連ツールの利用は比較的少ない結果となった。

 開発者が考える「今後、需要の高いプログラム言語」については、「Java」(39.0%)がトップで、次いで「JavaScript」(33.3%)、機械学習やAIでよく使われる「Python」(28.9%)と続いた。

今後、需要の高いプログラム言語(出典:楽天コミュニケーションズ)
今後、需要の高いプログラム言語(出典:楽天コミュニケーションズ)

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