SREの現場に必要なのは“雑食性”--ITインフラの信頼性を高める技術者とは

藤本和彦 (編集部)

2018-03-01 07:00

 「SRE」とは「Site Reliability Engineering」の略で、米Googleが提唱したシステム管理とサービス運用の方法論。日本語では「サイト信頼性エンジニアリング」と訳されることが多い。ITシステムの安定運用を支えるための手法として、IT系企業を中心に採用され始めている。

 SREは基本的に、システム運用業務にソフトウェア技術者のスキルやノウハウを適用しようというもの。従来、システムごとに発生していた多くの手作業を自動化することで、サービス信頼性や運用効率性の向上を実現する。

 「Infrastructure as Code」(コードによるITインフラの管理)や、開発部門と運用部門が協働する「DevOps」というアプローチとともに、システム運用の新しい方法として近年、注目を集めている。

 Googleのブログによると、SREチームは、可用性の確保、レイテンシの低減、パフォーマンスの管理、作業の効率化、変更管理、モニタリング、障害対応、キャパシティ管理といった日常業務を担当し、ソフトウェア開発の能力が求められる。

Googleのブログ

 国内企業では、サイボウズやリクルートテクノロジーズ、freee、Retty、クラウドワークス、クラスメソッド、メルカリなどがSRE部門を新設し、自社のサービス運用に生かしている。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. クラウドコンピューティング

    生成 AI の真価を引き出すアプリケーション戦略--ユースケースから導くアプローチ

  2. セキュリティ

    マンガで解説、「WAF」活用が脆弱性への応急処置に効果的である理由とは?

  3. セキュリティ

    セキュリティ担当者に贈る、従業員のリテラシーが測れる「情報セキュリティ理解度チェックテスト」

  4. セキュリティ

    5分で学ぶCIEMの基礎--なぜ今CIEM(クラウドインフラストラクチャ権限管理)が必要なのか?

  5. セキュリティ

    従来型のSIEMを使い続ける弊害とSOC運用を高度化するサイバーセキュリティ対策の進め方

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]