人工知能研究の先駆者3名にチューリング賞

Marrian Zhou (CNET News) 翻訳校正: 編集部

2019-03-28 08:13

 米計算機学会(ACM)は米国時間3月27日、人工知能(AI)の分野における功績を称えて、Yoshua Bengio氏、Geoffrey Hinton氏、Yann LeCun氏に2018年の「A.M.チューリング賞(A.M. Turing Award)」を授与すると発表した。チューリング賞は「コンピュータ科学分野のノーベル賞」と称されることもある。

左からYoshua Bengio氏、Geoffrey Hinton氏、Yann LeCun氏
左からYoshua Bengio氏、Geoffrey Hinton氏、Yann LeCun氏

 3氏は、ディープニューラルネットワークがコンピューティングにとって重要な要素技術になるまでに、AI分野における概念および工学的なブレークスルーを生み出したと、ACMの声明には記されている。Googleの支援もあり、同賞受賞者は100万ドルの賞金が贈られる。

 「人工知能(AI)は今や、すべての科学分野の中で最も成長著しい分野の1つであり、社会において最も話題のテーマである」と、ACMのCherri Pancake会長は声明で述べた。

 Bengio氏は、モントリオール大学教授で、Mila(カナダのケベック州にあるAI研究機関)とデータバロリゼーション研究所(IVADO)のサイエンティフィック・ディレクターを務めている。Hinton氏は、Googleのバイスプレジデント兼エンジニアリングフェロー、Vector Instituteのチーフ・サイエンティフィック・アドバイザーを務め、トロント大学教授でもある。LeCun氏は、Facebookのバイスプレジデント兼チーフAIサイエンティストで、ニューヨーク大学の教授も務める。Bengio氏とLeCun氏は、CIFARの「Learning in Machines and Brains」プログラムの共同ディレクターでもある。

 チューリング賞は、英国の数学者Alan Turingにちなんで命名された。授賞式は6月15日にサンフランシスコで行われる予定。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    業務マニュアル作成の課題を一気に解決へ─AIが実現する確認と修正だけで完了する新たなアプローチ

  2. セキュリティ

    初心者にも優しく解説!ゼロトラストネットワークアクセスのメリットと効果的な導入法

  3. クラウド基盤

    信頼性と生産性を両立するアプリ環境の構築とは--先進的なIT戦略に取り組むためのガイドブック

  4. ビジネスアプリケーション

    組織全体にAIと生成AIの両方を組み込む方法--組織全体で自動化の活用により効率性と生産性を向上

  5. ビジネスアプリケーション

    現場の負担を軽減し、低コストでDXを支援するシステム--まずはAI-OCR活用の文書管理サービスから

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]