グーグル、AMPページでオリジナルURLの表示を可能に

Liam Tung (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2019-04-18 13:27

 Googleは米国時間4月16日、モバイル機器からのウェブ閲覧を高速化するための「Accelerated Mobile Platform」(AMP)を改良し、そのURLを簡潔かつ分かりやすいものにしたうえで、その展開を開始したと発表した。

 AMPは、ウェブページをGoogleのキャッシュから取得することで、ページのローディングを高速化するという技術だ。しかし、AMP対応ページにアクセスするためのURLは、https://google.com/ampから始まるという短所があった。

 この短所は、ウェブページの所有者とユーザーの双方に不満をもたらすものだった。ウェブページの所有者にとっての問題は、URLにGoogleのプリフィックスが前置されることで、URL内で表現している自らのブランドが目立たなくなってしまうというものだ。この問題に対してGoogleは2018年1月に、AMPページでオリジナルのURLを保持するソリューションを発表し、同年11月にベータチャネルからリリースした「Google Chrome 71」で開発者向けプレビューを提供していた。そして今回、この機能がより広範囲に利用できるようになった

 AMPの抱えるURL問題に対するソリューションは「Signed Exchange」と呼ばれる技術だ。これにより、ユーザーがGoogle検索の結果からAMPのリンクをクリックし、該当ウェブページのコンテンツがGoogleのキャッシュからロードされる場合であっても、そのコンテンツの公開元ドメイン名がブラウザのアドレスバーに表示されるようになる。

 なおこの新方式では、ちょっとした追加作業が必要となる。つまり、ウェブページの公開元は、コンテンツのSigned Exchange版と非Signed Exchange版の双方を公開する必要がある。

 この機能は現在のところChromeブラウザでしかサポートされていないが、「Microsoft Edge」も今後のバージョンで対応すると、Googleのブログには書かれている。

 Cloudflareも取り組みを支援しており、「AMP Real URL」と呼ばれる機能を同社の顧客向けに無料で提供開始した。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    量子コンピューターの実用化がもたらす脅威とは?既存の暗号資産を守る“4つのステップ”を徹底解説

  2. セキュリティ

    攻撃者がクラウドを標的にする仕組みとは? CrowdStrikeのレポートから考察する

  3. 経営

    「作って終わり」のマニュアルを「活用される」マニュアルにするためには?

  4. セキュリティ

    脱「PPAP」で考える、重要なファイルを安全に送付・共有する最適解とは?

  5. コミュニケーション

    Slack 導入事例集 2023:伊藤忠テクノソリューションズはいかに営業チームを1つにまとめたのか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]