FireEye、セキュリティ管理の有効性検証プラットーフォームのVerodin買収

Stephanie Condon (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2019-06-03 11:13

 セキュリティ企業のFireEyeは米国時間5月28日、Verodinの買収を発表した。Verodinはサイバーセキュリティ管理の有効性検証を支援するプラットフォームを持つベンダーだ。買収金額は約2億5000万ドル(約270億円)で、現金と株式により行ったという。買収は同日に完了している。

 「Verodin Security Instrumentation Platform」は、2社の既存のサイバーセキュリティ製品とサービスを補完するものとなる。機器の設定ミス、IT環境の変更、攻撃手法の高度化などによる問題が原因となる脆弱性を検出するテストを行う。

 同プラットフォームをFireEyeのフロントラインインテリジェンスと組み合わせることで、既知の脅威や新しく発見された脅威に対してセキュリティ環境を測定、テストできるようになる。FireEyeのセキュリティオーケストレーション機能「Helix」に統合され、顧客がセキュリティ管理の優先順位をつけたり、アップデートを自動化するのを支援するという。

 Verodinの製品はVerodinの再販事業者、FireEyeのチャネルパートナーよりスタンダロン製品として提供される。

 FireEyeの最高経営責任者(CEO)Kevin Mandia氏は声明文で、「セキュリティの取り組みは、同等のセキュリティの有効性につながるわけではない。これが、セキュリティ意識の高い顧客が自分たちのネットワークのレッドチーム演習を行なっている理由だ。これらの顧客は、自分たちのセキュリティプログラムが実際にどのぐらい効果があるのか、ありのままを把握する必要がある」と述べている。

 Verodinの買収はFireEyeの売り上げ、請求の増加を加速すると見込まれている。FireEyeは買収を受け、第2四半期のガイダンスもアップデートし、売上高が2億1300万~2億1700万ドルの範囲になるとしている。2019年通年では、8億9000万~9億ドルの範囲になる見通しとしている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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