IDC Japanは6月18日、国内データセンター(DC)事業者のデータセンター投資予測を発表した。
これによると、2019年は2018年に引き続き拡大期に当たるため、投資額は前年比34.7%増の1245億円となる見込みで、2020年は2019年からの反動で新設投資は減少し、新設/増設投資は前年比19.4%減の1003億円になると予測される。
国内事業者データセンター新設/増設投資予測:2018〜2023年
2020年以降については増減を繰り返すものの、クラウド向け大規模ファシリティーの建設需要が投資拡大要因となり、2023年の新設投資額は1412億円の規模を維持すると予測している。
国内事業者データセンターの新設および増設投資は、拡大と縮小のサイクルを繰り返す形となっている。IDCでは国内の建設価格は上昇傾向にあるが、クラウドサービスを中心としてデータセンターサービス市場は高い成長率となっており、データセンター建設投資を手控える動きはないとしている。
ただし、クラウド向けファシリティーには、建設/運用が低コストでスピーディーであることが求められており、クラウド向け需要に対応するために、モジュール型構造などの新しい設計モデルが重要になるとIDCでは指摘している。