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調査

AIや高度なアナリティクスプラットフォームの活用が不十分?

Joe McKendrick (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 石橋啓一郎

2019-08-24 08:30

 ベンダーやアナリスト、評論家たちが口をそろえてスプレッドシートは使われなくなると予測し始めてから、もう20年近くになる。企業の役員やマネージャー、プロフェッショナルなどは、意思決定にネットワークに接続されたインテリジェントなアナリティクスプラットフォームを使うようになるはずだというのがその理由だ。しかし現実には、2019年になっても、誰もがスプレッドシートを使い続けている。

 最近公開された、従業員500人以上を擁する企業の役員1048人を対象としたDeloitteの調査によれば、多くの企業はビジネスアナリティクスに関して成熟しておらず、回答者の62%が依然として分析にスプレッドシートを使っていたという。また回答者の76%が、過去1年間で自社の分析手段の成熟度は向上したと述べている一方で、今もスプレッドシート(62%)やビジネスインテリジェンスツール(合計58%)などの従来からあるツールを使っていると答えた回答者も多い。

 Deloitteの調査チームは、「データアナリティクスの世界で昔から使われてきた製品(『Microsoft Excel』などのスプレッドシートや、『Microsoft Power BI』や『IBM Cognos』などのビジネスインテリジェンスツール)が、今でももっともよく使われている」と述べている。その一方で、大企業にはもっと高度なツールも導入されている。回答者の67%は高度なツールを1つ以上使用していると答えており、これには「SAS」や、「R」などのオープンソースのツール、「Python」などのプログラミング言語、AIツールなどが含まれる。

 では、人工知能は今後、ビジネスアナリティクスの文化の中でスプレッドシートが占めてきた地歩を奪えるのだろうか。このような論調は以前からあったが、Thomas Davenport氏率いるDeloitteの調査チームは、この問題に関して楽観的だ。企業役員の46%は、今後数年に渡ってAIが重要な取り組みになると見ている。

 調査によれば、企業役員の10分の4弱(37%)は、自社のアナリティクス導入状況は比較的成熟していると考えている。残りの63%は、アナリティクスの重要性は認識しているものの、技術的なインフラが整っておらず、依然として情報がサイロに分断された環境で仕事をしているか、情報サイロを超えてその場限りの一時的なアナリティクスを行う能力を拡大している。それに加え企業役員の67%は、ツールやリソースから得られたデータへのアクセスや利用に不満を感じている。

 調査では、分析のベースになっているのは依然として主に構造化データであることが明らかになった。回答者の64%は社内のシステムやリソースから得られた構造化データだけに頼っており、ソーシャルメディアのコメントや製品イメージ、顧客の音声ファイルなどの非構造化データから得られる知見を利用していなかった。

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