MS8月の月例パッチで「VB6」など使用するアプリが応答しなくなる可能性

Liam Tung (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2019-08-19 11:49

 先週以降、「Windows」でアプリやスクリプト、マクロに関連する問題が発生している場合は、Microsoftの8月のセキュリティ更新プログラムが原因かもしれない。

 Microsoftによると、米国時間8月13日の更新プログラムをインストールした後、「Visual Basic 6」(VB6)、「Visual Basic for Applications」(VBA)、「Visual Basic Scripting Edition」(VBScript)を使用するアプリが「応答しなくなり、エラーが表示される可能性がある」という。

 Microsoftは、「この更新プログラムのインストール後、Visual Basic 6(VB6)を使用して作成されたアプリケーション、Visual Basic for Applications(VBA)を使用するマクロ、Visual Basic Scripting Edition(VBScript)を使用するスクリプトやアプリが応答を停止し、『無効なプロシージャ呼び出しエラー』が表示される可能性がある」と説明している。

 この問題は、「Windows 10」「Windows 7」「Windows 8.1」とそれらに対応するサーバー版のすべてのサポート対象バージョンに影響を及ぼす

 Microsoftは、「Microsoftでは、この問題を調査中で、準備が整い次第、更新プログラムを提供する予定だ」と述べている。現在、一部のWindows向け累積更新プログラムで問題が修正されている。

 Microsoftはこの問題について説明していないが、先週のパッチに含まれる更新プログラムでVBScriptを「Internet Explorer 11」(IE11)でデフォルトで無効にすることを8月に入って告知していた。

 Microsoftはブログで、「VBScriptを無効にする変更は、2019年8月13日に予定されているWindows 7、8、および8.1向けの累積的な更新プログラムで有効になる」と説明した。Windows 10では、すでにVBScriptが無効にされていた。

 ただし、この対策と現在調査中の問題の間に関連があるのかどうかは不明だ。

 原因が何であれ、このエラーは、Microsoftのさまざまな種類の「Visual Basic」に依存している組織にとって頭の痛い問題であり、パッチの展開を延期する理由となる可能性もある。

 MicrosoftはWindows 10システム管理者に対し、8月の月例セキュリティパッチ(「Patch Tuesday」)をできるだけ早くインストールするよう呼びかけていた。この月例セキュリティパッチには、「BlueKeep」に似た、「Remote Desktop Services」(RDS)の「ワームのように振る舞う可能性のある」脆弱性2件を修正するフィックスが含まれているためだ。BlueKeepは旧バージョンのWindowsに存在するRDPの脆弱性だ。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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