二チエネは、ウイングアーク1stのクラウド型帳票システム「SVF Cloud for Salesforce」を導入し、大量に発生する見積書のファクス送信業務を大幅に効率化した。ウイングアーク1stが9月25日に発表した。
二チエネは、ガス機器や給湯器などの取付工事・交換工事をはじめ、定期診断や保守点検などの事業を展開する企業。取引先の9割以上が法人で、受付件数は2019年現在で年間5万件に上る。繁忙期には1日に百数十件もの見積書をファクスで送信する作業を手動で行ってきた。
事業拠点の拡大に伴い、オンプレミス環境を前提としたシステムのスクラッチ開発から、クラウドサービスの利用へシフトすることに決定。2018年4月にセールスフォース・ドットコムのカスタマーサービス基盤「Salesforce Service Cloud」を選定するとともに、SVF Cloud for Salesforceの採用も決めた。
ファクスの送信作業を効率化させるため、Service Cloudの操作画面に配置されたSVF Cloudの印刷ボタンを押下するだけで、顧客にファクスを直接送信できるようにした。これにより、作業時間を大幅に短縮し、送り間違えなどの人的ミスも回避できるようになった。
また、見積書だけでなく請求書や領収書、工事指示書など幅広い業務分野において、約20~30種類の業務帳票を運用している。今回、その全てをSVF Cloudで設計し、導入時にSIer(システムインテグレーター)が作成した10種類の帳票を除き、現在全ての帳票を内部の担当者が新規作成し、修正対応を行っている。