日本語対応が待ち望まれるWordの代替提案機能
Microsoftが米国時間9月30日に更新した、Office 365各プラットフォームに対する変更内容をまとめる。さて、リリースノートによればバージョン1909(ビルド12026.20264)へ更新したWindowsデスクトップ版は、Word、Excel、PowerPointへ文書ファイルを開かない状態で「最近使ったアイテム」などからのファイル共有を高速化した。
Wordに関しては「Build 2019」で発表した難文を平文に置き換える機能を実装したようである。
当時のデモンストレーションでは「Police Officer(警察官)」を「Policeman(警官)」という具合に代替する単語を提案していたが、その際に使用していた「アイデア」ボタンは見当たらず、同機能に関する公式ブログや公式ヘルプでは、単語を選択した状態でコンテキストメニューを開くと「Rewrite」が現れると説明があるものの、同項目も見当たらない。
ユーザーインターフェース(UI)を英語に切り替えても結果は一緒である。この件については動作を確認した後に、改めて述べるつもりだ。また、Wordには共同編集の信頼性向上や変更点の強調表示が加わっている。
PowerPointについては、グラフや図形などをSVG形式で保存可能になった。これで出力可能な形式はGIFやJPEG、PNG、TIFF、ビットマップ、Windowsメタファイル(含む拡張版)の8種類である。また、スライドに含まれたインク描画のアニメーション処理もバージョン1909から加わっている。
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このアニメーション処理はウェブ版PowerPointが先行して実装しており、独自機能としてプレゼンテーションを練習できる「Presenter Coach(プレゼンターコーチ)」を先行実装した。使用できるのは英語のみで日本語UIでは確認できなかったが、今後はWindowsデスクトップ版でも同種の機能が実装されるだろう。