ウイングアーク1st(渋谷区)は2月28日、文書管理パッケージ「SPA Ver.10.3」を発表した。複数人で編集する場合にほかの作業者からの書き込みをブロックする排他制御、複数の光学文字認識(OCR)エンジンの結果が一致した場合にフラグ項目を自動でチェックする確認済みフラグを追加する。同日から提供する。
フラグで確認しながら文書を確認できる(出典:ウイングアーク1st)
スキャニングのみで紙資料をデータ化、振り分けなどの整理までを自動化するSPAは、人工知能(AI)を活用して手書き文字をデータ化、入力の手間を削減できるAI OCRに注力。人の目視チェック業務を軽減できる機能を強化しているという。
2019年2月28日に発表したVer.10.1では、OCRエンジンにEduLab(渋谷区)の「DEEP READ」を追加。用途に合わせて得意な領域が異なる4つのエンジンを、フィールドごとで切り替えて運用可能にしている。最新版に搭載されているOCRエンジンはDEEP READのほかにウイングアーク1stが開発する「WingArc Data Capture」、ABBYYジャパン(横浜市港北区)の「ABBYY FineReader Engine」、Cogent Labs(港区)の「Tegaki」。
各エンジンの特長(出典:ウイングアーク1st)
9月2日に発表したVer.10.2では、複数フォームが混在するPDF、TIFFなどの文書をノンプログラミングでOCRデータにできるマルチフォームデータキャプチャを追加。
また12月23日に発表したVer.10.2.3では、複数の異なるOCRエンジンを指定、文書をプレビューしながらデータを確認、修正できるデータコンペアを追加している。
データコンペアイメージ(出典:ウイングアーク1st)
税別提供価格は、パッケージ版が初年度の保守費込みで379万5000円から。クラウドサービス「SPA Cloud」は10ユーザー、ストレージ50GBまでが月額5万円から。