ペーパーレス化サービスを提供するペーパーロジック(品川区)は、雇用契約などの大量、定型の契約書処理を自動化できるSaaS「contrack」を発表した。電子化で処理スピードが向上、追跡もできるという。同日から提供する。
Word形式のひな形に、宛先となるメールアドレスや日付などの変数データをCSVファイルで挿入。時刻証明書となるタイムスタンプを含んだ作成者の電子署名入り契約書のPDFを一括作成、10年間保存できるという。相手への送信や確認依頼の通知までを自動化し、契約状況の確認、管理ができるとしている。
税別月額利用価格は1万円、契約書1件ごとに200円。スマートフォンからも活用できるという。基盤はAmazon Web Servicesを採用。
ストレージ機能を備え、保存要件にも完全対応するという「paperlogic電子契約」サービスと比べ、より大量処理が必要な契約向けのサービスになるとしている。
労働基準法施行規則が改正され、4月以降、従来紙の書面での交付が義務付けられていた「労働条件通知書」がメールで明示できるようになっている。
労働条件通知書は、契約期間や賃金、業務内容、就業場所、終業時間などの労働条件をまとめた文書。同社の調査によると、雇用契約を電子化している企業は2割という。