キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS、品川区)は5月28日、人工知能(AI)を活用して手書き帳票を高精度でデータ化する光学文字認識(OCR)サービス「CaptureBrain」を発表した。対象帳票のスキャンデータを認識、画像補正した上でデジタル化するという。同日から提供する。

構成イメージ(出典:キヤノンITS)
エンジンにCogent Labs(渋谷区)が開発、提供する、AI OCRサービス「Tegaki」を採用。画像を補正しつつOCR処理し、あらかじめ登録した帳票情報ごとで自動判別、仕分けるという。手書きの注文書などをファクスで送信するとけい線がゆがむことがあるが、そうした帳票の認識にキヤノンITS独自の画像認識技術を活用している。結果は画面上で確認、修正できるとしている。

確認画面(出典:キヤノンITS)
CSVなどの編集可能データのダウンロードに加え、システム連携用のAPIを公開。ロボティックプロセスオートメーション(RPA)や業務システム、個別開発するシステムなどに対応するという。APIを活用してオンプレミスで稼働する既存システムと連携することでCaptureBrainをコンポーネントとして活用することを想定している。
自然言語処理(NLP)技術などを活用した機能拡張など、サービスは充実させていくという。OCR関連のビジネス領域の中核に据え、全体で2022年までに売上高10億円を目指すとしている。
Amazon Web Servicesで稼働する。利用料金は100万円からの初期設定費、200万円からの個別開発費に加え、対象帳票やボリュームに応じた従量課金制の年間利用料が発生する。