スウェーデンの通信機器大手Ericssonは現地時間6月16日、年2回発行しているモビリティレポートの最新版を公開し、世界の5G契約数が2020年末までに1億9000万件に達するとの予測を示した。2019年11月の前回レポートでは、2020年末に1億件と予測していた。中国での契約数が急増する一方で、北米と欧州では前回予測したほどの勢いは見込めないとしている。
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全世界では2025年末までに、モバイル契約全体のうち5G契約数が30%を占め、約28億件になると予測している。この数字は、前回レポートの26億件を上回っている。
Ericssonは世界有数の電気通信機器プロバイダーだ。携帯通信業界が新たに展開する5Gネットワークの多くはEricssonの技術をベースに構築されることから、同社は将来のトラフィックと利用状況を推測できる立場にある。
レポートでは、中国で5G技術の需要が急拡大し、2020年は中国が5G契約の過半数を占める見込みだとしている。一方、米国と欧州の契約数はEricssonの11月の予測を下回るという。北米での2020年の契約数は1300万件で、1600万件とした11月の予測を下回る見込みだ。欧州も400万件で、600万件とした11月の予測を下回るとされる。
ただしEricssonは、2025年末までには中国以外でも同社が以前に予測したペースにまで復調すると見込んでいる。モバイル契約者数に占める5G利用者の割合はまず中国で増加し、北米が1年から2年で追いつくという。その段階で北米は5Gサービス利用者が約20%になる。そして2025年末には、北米で4人中3人(74%)が5Gを利用しているとの予測だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。