ソフトバンクは7月16日、大阪市、AIDOR共同体と、5G(第5世代移動通信システム)関連ビジネスの創出に関する連携協定を締結した。AIDOR共同体とは、大阪産業局とロボット開発のシンクタンクiRooBOで構成された、テクノロジービジネスを支援する共同事業体。この協定に基づき、企業が5Gの技術検証や体験を行える施設「5Gオープンラボ(仮称)」を開設する。開設時期は9月下旬、場所は大阪市の「ソフト産業プラザTEQS」内を予定している。
展示・体験ルームのイメージ(出典:ソフトバンク)
同ラボは「検証ラボ」「展示・体験ルーム」で構成され、5Gを活用した製品・サービスの検証やデモンストレーションの体験をすることができる。また、5G関連ビジネスの創出に向けて、セミナーの実施や技術サポート、販路開拓などの支援も行う。
これまでソフトバンクは、5Gの技術検証が可能なトライアル環境を提供する「5G×IoT Studio」の取り組みを通して、5GやIoTを活用したサービスの導入を検討している企業と、新たな価値の共創してきたという。一方、大阪市でもテクノロジービジネスの創出に取り組んでおり、今回双方の方向性が合致したため、共同で同ラボを開設することに至ったとしている。ソフトバンクは、東京以外で初めて5Gのトライアル環境と展示・体験ルームを構築することになる。
ソフトバンク、大阪市、AIDOR共同体は、同ラボを通して5Gの活用を検討する中小企業やスタートアップなどを支援するとともに、2025年の大阪・関西万博を見据えながら、大阪における5Gを活用した新たな製品・サービスの創出を目指すという。