大手外食チェーンの吉野家は、クレジットカード決済の不正防止サービス「Sift」を公式通販ショップに導入した。同サービスは、マクニカネットワークスとGMOペイメントゲートウェイ(GMO-PG)が共同で提供した。
吉野家公式通販サイトにおけるSiftの不正防止効果
Siftの利用イメージ
吉野家では、公式通販ショップの売り上げは対前年比130%以上の成長を遂げる一方で、2020年2月下旬ころからクレジットカードの不正利用による高額な不正注文が相次いで発生していた。
Siftは、オンライン型のサービスで機械学習によって怪しいユーザーの行動を検知する。注文の際に入力項目が増えたり、決済の途中で違うサイトの画面が表示されたりするようなセキュリティ対策とは違うため、ユーザーの離脱につながることはないとする。
また、ルールベースの対策では最新の不正手口に都度対応しなければらないが、Siftの機械学習は3万4000以上のウェブサイトとモバイルアプリで構成される集合体からインテリジェンスを活用するため検知精度が高く、不正ルールのチューニングといった運用負荷も最小限に抑えられるとしている。