吉野家ホールディングスは7月3日、SAPのクラウドサービスのうち4種類のサービスを導入すると発表した。7月中に導入プロジェクトを開始するとしている。
同社が採用したのは、クラウドERPの「SAP S/4HANA Cloud」、分析の「SAP Analytics Cloud」、クラウド連携基盤の「SAP Cloud Platform」、人事・タレント管理の「SAP SuccessFactors」の4種類。
傘下にある牛丼の吉野家やうどんのはなまる、寿司の京樽、レストラン運営のアークミールなどの各社で個別に運用している基幹システムや関連システムを統合し、業務の再構築と効率化を図るために、グループ全体の管理部門領域におけるシステム刷新を検討していたという。
採用サービスの選定では、今後の状況変化に柔軟に対応できることがポイントになり、パブリッククラウドやインメモリデータベース、機械学習などの新規技術への対応からSAPのクラウドを採用した。
今後は、SAP S/4HANA Cloudをグループ共通の経営基盤システムとし、SAP Analytics Cloudを用いた経営状況の可視化、グループ各社のPOSデータの分析を行うほか、人事領域ではSAP SuccessFactorsで目標や評価の管理、後継者計画、人材育成、人員配置の最適化、社員のエンゲージメント向上などの課題解決に利用するという。
SAPのクラウド採用でグループ各社の管理システムを統合する