NVIDIAは、あらゆる企業が人工知能(AI)に取り組めるようにするための取り組みとして、10万ドル以下で同社のスーパーコンピューターである「DGX SuperPod」を利用できる仕組みを発表した。
提供:NVIDIA
同社は4月に、自社イベント「Graphics Technology Conference 2021」でSuperPodのAIワークロードを管理する仕組みである「Base Command」を発表したが、現在オンラインで開催中のイベント「COMPUTEX」では、NetAppと協力して、今夏に月額9万ドル台からの価格でSuperPodを利用できるクラウドベースのサブスクリプションサービス「Base Command Platform」の提供を開始することを明らかにした。
NetAppはフラッシュストレージの提供と顧客対応を担当し、NVIDIAはEquinixのデーターセンターに設置された機器を提供する。
NVIDIAによれば、Base Commandを利用すれば「AWS SageMaker」にAIのワークロードをデプロイすることができ、間もなくGoogle Cloudにも対応する予定だという。
同イベントでは、同社のデータ処理ユニット(DPU)「BlueField-2」を搭載したシステムがASUS、Dell Technologies、Gigabyte、QCT、Supermicroなどから発売されることも明らかになった。
BlueField-2を搭載したサーバーは2021年後半に発売される予定で、仕様の正式決定後に、その中の幾つかが「NVIDIA-Certified System」の認証を受けることになる見込みだ。
またNVIDIAは、NVIDIA-Certified Sytemの認証対象をArmベースのサーバーにも拡大する予定であることを明らかにした。同社の認証を受けたArmベースのサーバーは2022年に発売される。
同イベントでは、同社がGigabyteとの共同でArmの「Neoverse Ampere Altra」プロセッサー、「A100」GPU 2基、BlueField-2 DPU 2基を搭載し、「NVIDIA HPC SDK」を組み込んだArm HPC開発者キットを開発していることも発表された。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。