複数のブラウザーを使っているが、最もよく使うのは「Google Chrome」だ。むしろ他のブラウザーはほぼ動作確認時に使うだけで、業務を進めるときはGoogle Chrome一択と言っても過言ではない。
軽快な使い心地はもちろん、多種多様なアドオンのおかげで可能となる合理化・時短化など、Google Chromeを気に入っている理由はいくつもある。
Google Chrome愛用者として、ここではさまざまなティップスを取り上げていきたい。本連載では業務効率化・合理化に役立つGoogle Chrome便利技を3つずつ4回にわたって紹介する。今回はその第4回目で、PCで使う場合を想定。
1.セーフブラウジングを強化し、脅威から保護された状態を保つ
Google Chrome使用時のセキュリティを強化したい——。そんなときにしておきたい設定がある。
まず、Google Chromeを開き、3つの丸が縦に並んだボタン→「設定」→「プライバシーとセキュリティ」に進み、「プライバシーとセキュリティ」にある「セキュリティ」をクリック。
ここでは、セーフブラウジング(危険なサイトからの保護機能)などのセキュリティ設定が可能だ。セーフブラウジングに関しては、「保護強化機能」と「標準保護機能」、「保護なし」(ただし、推奨はされていない)の3項目から選択できる。
「保護強化機能」は最も高度な保護機能で、危険なウェブサイトやダウンロード、拡張機能から、予防的な方法で迅速に保護してくれる。パスワードの侵害があった場合は警告も出してくれる。
「標準保護機能」は、危険だと認識されているウェブサイト、ダウンロード、拡張機能から標準的な方法で保護してくれる。
「保護なし」を選択することは止めておき、「保護強化機能」「標準保護機能」のいずれかを選択する方が安心だ。
2.自動ログインを無効化し、複数人が使うPCのセキュリティを強化する
複数人が同一のPCを使用する、という職場も中にはある。PCが1人1台用意されていないと、1台のPCを数人で使いまわすことになる。
その場合、さまざまなサイトへの自動ログインをそのままにしておくと、自分がログインしたサイトに他人がログインし、履歴を見られたり、何かを購入されたりする危険性がある、と意識しておきたい。最悪の場合、情報漏洩につながるリスクも生じる。
そこで、あらかじめ設定しておきたいのが、Google Chrome終了時に自動ログインを無効化するため、Cookieを自動で削除する機能だ。
設定はシンプルなので安心してほしい。最初にGoogle Chromeを開き、3つの丸が縦に並んだボタン→「設定」→「プライバシーとセキュリティ」に進み、「プライバシーとセキュリティ」にある「Cookie と他のサイトデータ」をクリック。
「全般設定」の下にある「Chrome の終了時に Cookie とサイトデータを削除する」をオンにするだけで設定は完了だ。
そのPC及びGoogle Chromeを自分ひとりで使う場合、この設定は必要ないと考えられるが、複数人で使う場合は、Cookieやサイトデータの扱いに慎重でありたい。
3.プライバシーやセキュリティ保護を強化し、安心安全な状態を保つ
プライバシーやセキュリティ保護を強化したいなら、位置情報やカメラ、ポップアップなど、サイトが使用・表示できる情報なども制御しておきたい。
まず、Google Chromeを開き、3つの丸が縦に並んだボタン→「設定」→「プライバシーとセキュリティ」に進み、「プライバシーとセキュリティ」にある「サイトの設定」をクリック。
「権限」から位置情報やカメラ、マイク、通知などの設定が可能だ。各項目をクリックすると、「アクセスする前に確認する(推奨)」が表示されるので、そちらをオンにしておこう。こうすれば、サイトによって対応を都度変更することが可能になる。
基本的に、Google Chromeが推奨する方法を選んでおくと、悪い結果にはならないもの。安心してGoogle Chromeを活用できるはずだ。
今回は2021年6月時点で利用可能な機能を紹介した。日々の業務にGoogle Chromeを用いることで、仕事の効率化や時短化を実現できるだろう。また時期を見て、優れた小技を取り上げたい。