丸井は、同社が運営するマルイおよびモディの全23店舗に、マニュアル作成・共有システム「Teachme Biz(ティーチミー・ビズ)」を導入した。
同システムは7月から利用開始されている。店舗で展開する約2000テナントに対して実施している情報共有を対面からオンラインに切り替え、動画や画像を活用していく。
丸井では、販売促進施策や施設で実施されるイベントの案内、成功事例の紹介といった情報を「Teachme Biz」を通じて各テナントへオンライン配信することで、効率的に周知できることを期待する。また、非対面であることから感染症の拡大防止にも貢献できるとしている。
Teachme Bizについて丸井は、共有する情報の内容に応じて画像や動画、説明文を自由に組み合わせたコンテンツを作成できるので、文字だけあるいは動画だけではむずかしい情報共有が可能になると評価している。また、アプリ内で動画編集を完結でき、強調したい部分の一時停止やマークの付加が容易で、動画の編集経験がないユーザーもすぐに利用できることなども採用理由として挙げている。
さらに共有したマニュアルやコンテンツが「いつ」「誰に」閲覧されたのか確認することができ、配信して終わりではなく、閲覧状況の分析や、未閲覧者への再通知といった運用改善に取り組むことが可能な点も採用のポイントになった。
同社では、マルイおよびモディ各店から自店のテナントへの情報共有は、密を避けるため月数回に分けた会合形式で実施していたが、効率性に課題を抱えていた。毎月実施される対面の情報共有では、全店舗において年間で合計約20万枚の紙資料が配布されていた。