日本HP、第11世代Core i7/i9搭載の「HP Z」ワークステーション新製品

NO BUDGET

2021-09-17 16:00

 日本HPは、プロクリエイターやパワーユーザー向けに「HP Zワークステーション」の新製品を発表した。

 15インチ型モバイルワークステーション「HP ZBook Studio 15.6 inch G8」は、外出先でのクリエイティブワークを可能にする。リアルタイムでのレンダリングやVR(仮想現実)、リモートでの共同作業が可能なほか、強固なセキュリティ機能により安心して作業ができる。

モバイルワークステーション新製品:左から「HP ZBook Fury 15.6 inch G8」「HP ZBook Studio 15.6 inch G8」「HP ZBook Fury 17.3 inch G8」
モバイルワークステーション新製品:左から「HP ZBook Fury 15.6 inch G8」「HP ZBook Studio 15.6 inch G8」「HP ZBook Fury 17.3 inch G8」

 最新モデルは、NVIDIAのノートPC向けグラフィックスチップであるNVIDIA RTX A5000またはGeForce RTX 3080を選択可能で、第11世代のインテル Core i9/i7プロセッサーを搭載する。

 高負荷環境での稼動については、「Z ベイパーフォース」サーマルソリューションを採用し、CPUおよびGPUが持つ本来の性能を引き出す。カスタムベイパーチャンバーと耐熱性に優れ剛性の高い液晶ポリマーブレードファンを組み合わせたカスタムメイドの冷却機構を搭載するなど、冷却性能を向上しており、安定稼動につなげている。

 また17インチ型の「HP ZBook Fury 17.3 inch G8」および15インチ型「HP ZBook Fury 15.6 inch G8」は、スリムなデザインにデスクトップワークステーション並みの性能を備える。

 パワーユーザーは、クリエイティブワークやレンダリング、編集、シミュレーションを簡単に行え、外出先で複雑なデータセットの可視化も可能になった。

 デバイスの位置追跡アプリには「Tile」、内蔵型プライバシースクリーン機能「HP Sure View Reflect」(一部モデル)を搭載し、アルミニウム製シャーシのデザイン、米軍調達基準(MIL-STD-810G)に適合する耐久性を備え、ツール不要の拡張性、複数のポートを搭載した。

 パフォーマンス面では、最新の第11世代インテル Core i9/i7プロセッサー、最大128GB 3200MHzのシステムメモリー、NVIDIA RTX A5000のグラフィックスチップが搭載可能。高速汎用データ伝送技術の「Thunderbolt 4」の採用によりデスクトップワークステーション並みのパワーを発揮し、複数のアプリケーションのワークフローに対応する。

「HP Z2 Tower G8 Workstation」
「HP Z2 Tower G8 Workstation」

 デスクトップワークステーションの新製品では、「HP Z1 G8 Tower Desktop PC」「HP Z2 G8 SFF Workstation」「HP Z2 G8 Tower Workstation」を含むエントリー向け製品が提供される。

 HP Z1 G8 Tower Desktop PCは充実したセキュリティ機能を持ち、第11世代CoreプロセッサーとNVIDIA GeForce RTX 3070を搭載し、ゲーム開発、VRやクリエイティブワークが複雑化するクリエイターに最適な制作環境を提供する。

 HP Z2 G8 Tower WorkstationとHP Z2 G8 SFF Workstationは、コンパクトなタワー型と省スペース型のワークステーションで、HP Z2 G8 Tower Workstationでは、NVIDIA RTX A5000と最新インテルプロセッサーを組み合わせることで、マルチスレッドアプリケーションをマルチタスクで動作させることができる。

 なおHP Zワークステーションシリーズで提供されるソリューションとして、「HP ZCentral Connect」「HP Wolf Security」などが挙げられる。

 「HP ZCentral Connect」は制作スタジオから、エンジニアリング、製品開発、建築、教育機関に至るまで、「HP ZCentral Remote Boost」ソフトウェアによって、ユーザーがワークステーションにリモートで容易にアクセスできるようにする。

 また新しい管理ツールも追加され、ITマネージャーは、Zワークステーションに関するハードウェアのアラートを管理者コンソール内で受信し、ハードウェアの健全性を一元的に監視できるようになった。さらにアイドル状態の接続を切断し、ハードウェアをリモートで解放する機能によって、リソースの有効活用ができる機能も追加された。

 HP Wolf Securityは、全てのデバイスにプリインストールされ、ハードウェアで強化されたセキュリティとOSの下、多層防御によるエンドポイント保護を可能にする。

 なお持続可能性の観点からは、同社では100%再生可能な電力を使用して、世界中のPCやディスプレイ製品の90%の最終組立を行っている。またオーシャンバウンドプラスチックとリサイクル素材を使用した持続可能な製品を追加し、梱包材からエネルギー効率に至るまであらゆる側面から工夫を重ねているという。さらに規制物質に関する規則を徹底して遵守し、GreenScreen for Safer Chemicalsのガイドラインに基づいて原材料を選定しているとのことだ。

 今回発表した製品の価格(税込)と販売開始日は下記の通り。

価格表1
価格表2
   

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