NTTとNTTデータが海外事業を統合すると発表した。NTTドコモを吸収した「NTT再編」の動きの一環と言えるが、今回はNTTが自社の役割をNTTデータに任せるという形になっている。
社長の本間洋氏は、ITサービス業界がさらなる業績向上を図るための施策を聞かれ「労働集約から知識集約的な仕事の仕方に大きく変えていくべきだ」と答えており、システムインテグレーターのリーダー企業として影響力は大きい。
統合により、NTTデータが海外事業会社の過半の株式を所有することになる。NTTからの信頼の厚さがうかがえる。
NTTデータは海外事業に注力しており、2017年には米DellのITサービス部門を買収するなど、構造的な改革を実践してきた。2022年3月期の海外売上高は、当面の節目とも言える1兆円を突破するなど好調だ。