Microsoftが「Yammer」ブランドを廃止し、Yammerのアプリと機能を「Microsoft Viva エンゲージ」に移行すると発表した。Viva エンゲージは、ハイブリッドワークの世界に対応した従業員体験プラットフォーム「Microsoft Viva」の一部だ。同社は、Vivaの新機能を提供することも明らかにした。
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Microsoftは数年前から、Yammerベースのアプリを利用して、Vivaを拡充してきた。2022年夏には、「Microsoft Teams」向けのYammerの「Communities」アプリをベースとするViva エンゲージアプリを発表している。
Microsoft Teams上で動作するViva従業員体験スイートには、Viva エンゲージ、「Viva ラーニング」「Viva トピック」「Viva コネクション」「Viva ゴール」が含まれる。Viva コネクションもYammerをベースとしており、Yammerアプリ群とVivaアプリ群の両方が提供される状況が続いていた。
MicrosoftがYammerブランドを廃止し、そのすべてをViva エンゲージに統合することを決めた狙いは、機能の重複に起因する混乱を軽減することにある。
「Microsoft 365」担当ゼネラルマネージャーのSeth Patton氏は発表の中で、「この最初のステップに関して、ユーザーからフィードバックを頂戴している。これからの1年間で、YammerのすべてがViva エンゲージになり、Yammerブランドは終了する。さらに、リーダーシップエンゲージメント、本物の表現、イベント、知識の発見を促す新しい機能群によって、Viva エンゲージの強化にも引き続き取り組んでいく。これには、今日から提供が始まる新しい体験も含まれる」と述べた。
Microsoftの別のブログ記事によると、ユーザーから、「2つのアプリが同じような体験と同じサービスおよびコンテンツを表示するので、混乱が生じている。それが原因で、導入を促進したり、エンドユーザーに分かりやすい体験を提供したりすることが困難になっている」というフィードバックが寄せられたという。
Microsoftは2012年にYammerを12億ドルで買収して、「Office」部門の下で運営し、「Office 365」「SharePoint」「Dynamics」「Skype」などのクラウドサービスとともに、エンタープライズソーシャルネットワークを推進してきた。
同社はまず3月にViva エンゲージのブランドの下で、「Outlook」向けCommunitiesアプリと、「iOS」および「Android」向けのYammerモバイルアプリを更新する予定だ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。